前回までの記事で最終的に債務整理を相談するには、司法書士事務所よりも弁護士事務所の方が良いということを説明させて頂きました。今回は実際に面談する会社を決めてからアポイントをお願いして、訪問する際に準備しておくべき書類についてお話したいと思います。
本題に入る前に、これまでの記事を時系列で並べてみましたので参考にして下さい。
準備資料一覧(相談時)
①債務状況一覧表
◆借入先と借入金額、現在の残額と月々の返済額をまとめた資料。
まずは借入先と金額、月々の返済額をすべて書き出してください。
キャッシング分だけでなく、物品購入クレジット分なども全て書き出します。
借入時の書類等はあるに越したことはありませんが、無くても大丈夫でした。
支払いの領収書や郵送されてくる請求明細等も、この際すべて整理しましょう。
※別紙に記入することになると思うので、自分でわかる形のものでいいと思います。
②収入に関する書類
◆給与明細等の収入を証明できる書類。
給与明細等、月収となる収入が判断できるものを準備しておきましょう。
既婚でパートナーに収入があれば、その額も把握しておきましょう。
これらの金額は、最終的に月々の弁済可能額策定の資料となります。
③家計支出に関する書類
◆毎月の光熱費や食費、家賃、教育費、携帯電話関係の出費など生活費といわれるものをまとめた資料。最終的に月々の弁済可能額策定の資料となります。
④預金通帳のコピー
◆自分名義のすべての預金通帳のコピーを直近の通帳記入をすべて済ませてから持参して下さい。
⑤身分証明書
◆運転免許証、健康保険証、パスポート等
実際に僕の経験上、とりあえず弁護士(司法書士)事務所に出向いて現在の状況等を打ち合わせし、最適な債務整理方法についてのアドバイス等を受ける際には、これらの書類が揃っていれば非常にスムーズに進むはずです。
正式依頼時に必要なもの
自分名義のクレジットカード
◆受任決定の場合、その場で「すべて処分して下さい」となります!
正式依頼⇒受任決定⇒債権者への受任通知書送付⇒債権者からの督促、取立て行為ストップ!
この流れで進んで行きますので、その間に新たな債務発生は厳禁となります。そのためクレジットカードはその場で使えないようにするしかないのです。
認印
◆シャチハタは不可だったと記憶しています。
着手金の内金
◆5千円~1万円で大丈夫だと思います。
過払い金の有無確認
「過払い金」とは,本来支払う必要がないにもかかわらず,貸金業者に支払い過ぎたお金のことです。 借入期間が5年以上で金利が18%を超える方は,過払い金が発生している可能性が非常に高いです。 払い過ぎたお金を計算し、その額を返還請求することによりあなたのお金を取り戻すことができます。
とは言っても実際に自分の過去債務を自分で確認して当該債権者(貸金業者等)に返還請求するのは現実問題として至難の業です。
よって今回のように債務整理の相談をするという絶好の機会に「過払い金」についても相談してしまいましょう!
決して難しいことではありません。ご自分の過去債務状況の中で、完済実績の有無を最低限確認しておいてください。もしも完済実績があれば借入開始時期や完済時期は大体の記憶で構いません。僕の場合も非常にあいまいな記憶でありましたが、最終的にしっかりと80万円強の過払い金(手数料差引前)を取り戻すことが出来ました。
まとめ
今回は弁護士(司法書士)事務所に債務整理の相談(依頼)する際に、打ち合わせをスムーズに進めるための事前準備資料を説明させて頂きました。
何事も準備は大切です。備えあれば患い(うれい)なし!2017年新しい年に、失敗した過去を未来に持ち越さないためにも心機一転、債務整理に取り組んでみませんか?
最後までお読み頂き、ありがとうございました。
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